少し前の本を読むと、開業後2年間は消費税が免税になります、と書いてある。

あながち間違いではないが、平成23年度の改正が盛り込まれていない点で大きな誤解を生む可能性がある。

平成23年度の改正とは、従来の基準に加え、前年 (前期) の事業開始後6か月間の課税売上高が1,000万円を超えた時も消費税の納税義務者になる。ただし、課税売上高に代えて同じ期間の給与等の金額で判定してもOKというものである。

安易な消費税逃れの会社設立を回避しようとする狙いがある法改正でした。ここを忘れていると、痛い目にあう。特に個人事業主から法人に変更したような場合、1年目からそれなりに売上が上がることは十分に考えられる。1年目の半期で1,000万円を見込んでいるような場合には、半期の給与が1,000万円を超えないように気を付ける必要がある。これだけで、消費税の課税業者になるか、非課税業者になるか変わるので。

開業1年目、2年目の皆様、お気を付けください。