多くの方は医療費控除については、よく認識されていますが、まだまだ高額療養費について、認識されていない方が多い。

簡単に言うと、同一月 (1日から月末まで) にかかった医療費の自己負担額が高額になった場合、一定の金額 (自己負担限度額) を超えた分が、あとで払い戻される制度です。この自己負担限度額は収入に応じて3段階に分かれているが、一番よく使われるのが、一般で、80,100円+(医療費-267,000円)×1%が限度額となります。

通常、一回入院すると超えてしまうのではないでしょうか。超えると超えた分だけ、医療費が戻ってきます。税額控除ではなく、医療費の還付なので非常にありがたい制度です。勿論、支払った金額から医療保険等で入ってきた金額を差し引く必要はありません。

注意する点は、2点。同一月なので、月をまたがって入院した場合には、各月ごとに集計する必要があること、複数の診療科で受診した場合、その診療科毎に集計することです。

何はともあれ、入院したら健康保険高額療養費支給申請書 (各健康保険組合のHPにあります) を記載して、健康保険組合に提出してください。還付されるまでに時間はかかりますけど。

医療費税額控除を使う際には、医療保険の収入とこの高額医療費は控除することをお忘れなく~。